大川三基 株式会社登録番号:0130

工場内の風景

 今回のピックアップ企業は、大川三基株式会社の代表取締役、大川眞麿さんにお話を伺った。

大川三基株式会社は、現社長の父親が昭和40年に電線加工機設置メーカーとして創業した株式会社大川製作所の他業種への転出にあたり、大川社長が昭和63年に設立。創業時から電線省力機器・FA産業機器等の設計、製造、販売を主たる事業として電線業界のニーズに応えている。大川三基株式会社が大田ブランドに登録したのは本年の11月である。

 同社の電線加工機はケーブルハーネスなどの太い電線の開発で活躍している。国内の電線メーカーやエレベーターメーカーを中心に注文を受けている。「当社の強みは、大物電線関係の供給装置から搬出装置、ネットワークの構築等と完全な一貫システムをお客様に提供しているところです。また業界での長い社歴による豊富な知識でお客様のニーズに適したコンサルタントをしております。お客様の工場の立ち上げから関わることもあります。例えば、ビルの中に入っている電力を供給する太い電線を加工するラインについては、国内工場の殆どに当社の設備が使用されています。」と大川社長は話す。また、「眼に見えないところで当社の製品は使われています、多くの方にとって身近なものです。」とも語ってくれた。
 同社は電線加工機を作ってきたメカ設計やソフト開発、電子部分ハード設計といったノウハウを活かし、環境エネルギーや農業分野への進出を考えている。平成22年から蛍光無電極照明の電源である安定機の開発販売に力を入れ、植物工場にも製品をおろしている。「無電極照明は影が出来にくく反射が小さいため、各工場の作業用として使われています。高い品質を確保して自社製品をPRしていきたいです。」と言う。
社員教育についても力をいれている。大川社長は「20代の若手を採用しています。採用した若手に技術を教え、多用途に対する事業を展開するための準備をしています。20代の社員も新分野の勉強会や講演会に積極的に参加しています。」と語る。

 同社の大田ブランドに登録した経緯について大川社長は次のように語る。「電線加工機業界では、当社の名前に高いブランド力があります。しかし、力を入れている照明関係などの新しい分野においては、まだ名前が知られておりません。他の企業との差別化を図り、新しい分野で当社の名前を効果的にPRし、優位性を持つため大田ブランドに登録しました」。また「今後は照明業界を含め、他の分野の展示会にも大田ブランドのロゴを使い出展し、当社の製品や技術を積極的にPRしていきたいです。」とも話す。
大川三基株式会社は「メーカーの仕事は、売れるモノをつくるのでなく市場と時代をつくること」、「シーズをつくりニーズを生み出すことがメーカーの責任」という気概をもってモノづくりを実践している大田区を代表する企業である。大田ブランドの掲げる「Only Ota Quality」を体現していく企業の1社であることは間違いない。今後、ますますの活躍が期待される企業である。