株式会社 三信精機登録番号:0035

渡辺慶征代表取締役社長

今回のピックアップ企業は、株式会社三信精機の企画推進部長、斉藤与志行さんにお話を伺った。

同社は、昭和45年創業、化粧品生産設備、医療関連用設備、一般設備機器の製造と精密部品加工を行っている。精密機械加工・設備機器開発の中でも特に化粧品関連等の製造装置メーカーとして発展し、充填・成形のシェア占有率は圧倒的。治具ゲージを原点として、化粧品の製造設備を手掛けたことにより、粉体を扱う技術が高く評価されている。その技術を活かして8年前には医療関係の認可「医療用具製造認可」も取得している。社内で設計から製造までの全ての工程を一貫して行える確かな技術力が同社の強みである。設計から組立、電気関係もあり、その中の一部(工程)から全工程まで其々の顧客の要望に応じて顧客の視点に立った対応ができる体制を整えている。

人材育成については、特に力を入れており、平成24年度「東京都中小企業ものづくり人材育成大賞知事賞」奨励賞を受賞されている。「一番大事なのは人づくりです。20代から70代まですべての年代が揃い、定年・再雇用したベテランに新人の教育係を兼務させています。また、教わる側の聞く気持ちが大事なのでモノづくりに興味のある若者の採用も大切です」と斉藤部長は話す。若手の熱い情熱が熟練の技能を受け継ぎ、中堅世代がその橋渡しをする。この世代を超えたチームワークのよさも、同社の大きな強みとなっている。また、従業員が個人目標を設定し、その達成度を役員・社長が従業員一人一人と面談して評価し、賞与に反映されるようにしている。ISO9001の基準に基づき個人力量表も整備している。

社員一同
「チャレンジ精神とプロ意識を持ち、おごることなく達成感を味わうことができれば、お客様の要求は必ず実現します!」という経営理念に示されるように、同社は製造業の枠に留まらず、総合的に社会に貢献できる企業を理想としている。地域の小学生の工場見学にも積極的で小学生の感想文には、「作れない機械はない」という先代の社長が常に挑戦してきた事への驚きがほぼ全ての感想文に書かれていた。平成23年度には大田区「優工場」総合部門賞を受賞。「総合部門賞受賞により、社員のモチベーションが向上し会社としてのプライドがでてきました。また、対外的なPRのよい機会となり、会社としての認知度も高まり感謝しています。今後もおごることなく挑戦をつづけていきます。」と斉藤部長。

株式会社三信精機は、同社の行動規範にも「すべての社員が、MADE IN JAPANにこだわる」とあるように、品質にこだわり、価格競争ではなく、あくまでも本当に必要とされているものを心を込めて開発する事に注力している。大田ブランドの掲げる「Only Ota Quality」を実践している企業の1社であることは間違いない。今後、益々の活躍が期待される企業である。