株式会社 テクニー登録番号:0092

株式会社テクニー代表取締役社長 桑名 賢二

今回のピックアップ企業は、株式会社テクニーの代表取締役社長、桑名賢二さんにお話を伺った。

同社は、大手計測装置メーカーに勤めていた桑名賢二さんが、昭和52年創業。精密ポジショナー(精密に位置を決める)装置を開発、販売する事でスタートした。当時、日本製の位置決め装置はなく、ほとんどがアメリカ製であり、高価格であった為、高品質で低価格な国産初の位置決め装置は実績を残した。現在はその技術を応用し、高品質で高精度な計測・組立等特注装置を製造するメーカーである。
同社は、「精密測定機の技術を基礎としており、技術に対する真摯な姿勢と飽くなき探求心」をモットーに、精密ポジショニング技術から派生した独自の技術で、レーザー(レーザー応用装置)・光学技術、真空技術、クリーン技術とも複合し、エレクトロニクス分野に多くの製品を送り出している。計測・組立・加工・特注装置の製作を構想から据付まで一括対応できる点が同社の強みである。特に特注対応品が7割と多く、顧客毎にきめの細かな製品を開発し、その実績は3,500種類にも及ぶ。その実績を買われ、国立天文台ハワイ観測所すばる望遠鏡やエネルギー系、材料系など各種研究機関などにも同社の製品が使用されている。
自社開発したレーザー加工実験機「近年は価格競争もあるが、当社は長持ちする品質の高い製品を設計、開発、製造する事に力を入れており、結果として長期的にお客様の満足度・信用度が向上するよう努めている」と桑名社長は話す。また、アフターサービスにおいても創業当時から設計・製作した図面や検査データのトレサビリティーをきちんと取っているので、20年前に納入した製品でも修理、保守対応が迅速にできるような体制ができている。故障等のクレームの対応ついても24時間以内にかけつけるという即対応を原則としている。
社長は多くは語らないが、研究所向けに開発していたレーザー描画装置が研究者の中で評判を呼び、その評判から台湾の携帯パネルを生産する工場に何台も納品されているという。国内外を問わず活躍する同社の技術力の高さを示すエピソードだ。
社員教育についても積極的で設計から製造、組立、営業において、基本的に全てOJTである。自ら進んで挑戦するスタンスでないと同社では通用しない。やる気があり、力をつけた社員には順次難易度の高い仕事をまかせ技術力を高めている。例えば、設計を担当している社員が同時に製造や組立まで経験する機会もあり、その事により、社員の成長と共に今まで当社もレベルアップしてきたと桑名社長は言う。さらには、今までの実績と人材育成を結びつけ、仕様書はなく、こういったモノが欲しいと言われる顧客にも、設計のコンサルティングや逆提案を行い、信用を揺るぎないものにしている。
株式会社テクニーは、大田ブランドの掲げる「Only Ota Quality」を実践している企業の1社であることは間違いない。今後、益々の活躍が期待される企業である。