株式会社 SKRテクノロジー登録番号:0078

店舗に設置しているキオスク端末

 今回のピックアップ企業は、「世の中にないモノをつくり、ユーザーが幸せになれる」を企業スローガンとして、主にタッチパネルやデジタルサイネージ(電子看板)の企画開発から販売までを手掛ける、株式会社SKRテクノロジー代表取締役の関本明史さんに話を伺った。

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 同社は、平成22年12月に創業支援施設「BICあさひ」から梅屋敷に事務所機能を有するショールームへ拠点を移したばかり。ショールームには、ガラス天板の下にディスプレイを配置しているテーブルや、遠隔操作ができるタッチパネルなど一面にディスプレイが所狭しとならんでいる。
「お客様はある程度イメージを持ってお問い合わせをいただくことが多いのですが、サンプルでもカタチとして実物を見ないと不安という方が多く、当社まで一度足を運んでいただくことが多いです。」サンプルに触れることで安心感を持ってもらえるだけでなく、さらなるイメージがお客様の中で生まれ、関本さんもアイデアを提供しやすくなり、やり取りが進むという。  
 「1台からでも大手企業ではできない価格でご提供しています。」実際、コストパフォーマンスとカスタマイズ性の良さから様々な問い合わせがあるという。展示会用に1台の完成品を望まれるお客様や、決まった机の中にディスプレイの仕組みだけを組み込みたいというお客様、中にはディスプレイ部分を設計・制作のOEM先とし利用する商社や代理店という具合に、持ち込まれる課題も様々だ。

 0078_pickup_02.jpg関本さんは、エレクトロニクス関連商社、製造装置メーカーの営業担当、及び営業責任者として実装関連、半導体・液晶関連ビジネスに長年従事し、新規商品開発に関わる提案型営業を行ってきた。平成14年11月に情報関連装置、機器、部品などの製造、組立、販売を行う目的で同社を設立。場所は大田区と決めていたという。「当時から大田区に出向くことが多く、大田区のモノづくりの素晴らしさ、ネットワークを肌で感じていたので、このネットワークを使い大田区ならではのものを作ろうと思った」と関本さんは話す。

【代表取締役 関本 明史さん】→

 会社設立当時は工場アパート「テクノWING大田」を拠点にセキュリティー関連装置を中心にした事業を行っていたが、次第にディスプレイ関連事業を主軸に企画開発をおこなっていく中で大田区のネットワークを活用していく。
 例えば、店舗や公共施設内に設置されることが多いキオスク端末の完成品は当初、外面の素材に木材を使用していたが、区内企業の協力によりアルミフレームと樹脂を利用した高級感があるデザインを可能にした。タッチパネルのソフトウェアも区内企業と開発をしているため、ほぼ大田区の企業で作りあげることもできる。
 この完成品がいわばサンプルとなり、お客様によってはセキュリティー機器や自動ドアと連動させた遠隔操作ができる無人受付として利用したり、ポイントカードリーダーを内蔵させ販売促進のツールとして利用したりと自由に活用してもらっているという。さらには、日本大学芸術学部デザイン学科と連携して開発をすすめ、ユニバーサルデザインを意識し車椅子対応を可能にしたバリアフリー端末など展開が広がっている。

 「大田区というネームバリューのおかげで製品に安心感を持っていただくことが多い」と、同社の活動には、大田区を地に活動している恩恵を多く受けているという。大田ブランドに参加しているのもさらにネットワーク、異業種交流を深めていきたいという表れだという。「世にない物、面白いものをお客様の求めるものに合わせて作っていく」と関本さんの開発意欲は底を尽きない。今後益々の活躍が期待できる企業である。