三力工業 株式会社登録番号:0003

アームツイスタ Arm TWISTA

 「今月のピックアップ企業」は、単品加工や開発試作から量産、高度なアルミ加工技術を得意とする三力工業株式会社 代表取締役社長 入澤英明さんにお話を伺った。

 同社は昭和3年に入澤氏の祖父が三力製作所として創業し、昭和19年に三力工業(株)へ組織変更した。当初からアルミを中心とした金属加工(プレス、機械切削、研磨、板金、溶接、印刷、組立)技術を日々磨いている。また、その技術を生かし、さまざまな製品開発にも取り組んでいる同社の姿勢にも注目してみたい。

←<アームツイスタ:Arm TWISTA>

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0003_pickup_02.jpg <アームツイスタの説明をする入澤社長>→

  「アルミに関しては、誰にも負けない。」と言う入澤社長の自信作は、首都大学東京大学院と共同で開発した【アームツイスタ】である。この器具は、力をほとんど使わないことで、体の深層部にある筋肉(インナーマッスル)を鍛えることができる。同大学院の新田教授がMRI(磁気共鳴画像装置)を用いて効果を検証し「インナーマッスルが鍛えられるという触れ込みの製品は他にもあるが、効果が実証されたのはアームツイスタが初めてなのでは。」との回答をもらっている。使い方は、両端にある木製の取っ手を引っ張ったり、ひねる。持ち方を工夫することにより腕や肩の複数箇所を強化でき、介護予防やリハビリ目的の需要を見込んでいる。

「取っ手の素材を選ぶにしても、アルミの加工方法にしても、一目見ただけでは分からないさまざまな取り組みをしている。」と熱心に製品の説明する入澤社長に、モノづくりスピリットを見る思いがした。

 最後に大田ブランドについての思いを聞いてみた。「区内企業とは競合はあるが、切磋琢磨し共生していきたい。簡単に言えば、古くからの大事な仲間ですからね。」と答えてくれた。
 三力工業株式会社は、大田ブランドの掲げる「Only Ota Quality」を実践している企業の1社であることは間違いない。今後、益々の活躍が期待される企業である。