アメリカン電機 株式会社登録番号:0048

引掛形プラグ

 「今月のピックアップ企業」は、アメリカン電機株式会社の取締役社長、小池眞司さんにお話を伺った。
 コンセントやプラグなどの配線器具の製造販売し、同社の主力製品「引掛形」の配線器具については、国内トップブランドである。                                             

 ※ 「引掛形」とは、左の図のようにプラグの先がR状になっており、右に回すとロックされるものである。                                                                        

 同社は大正15年に創立、現社長の眞司さんが5代目と業歴も長く、自社製品は特に産業用(造船業・自動車業・製造業・半導体関連業・銀行・コンビニ業界など)の配線に利用されている。分かりやすい代表例といえば、電線や銀行とコンビニのATM・大規模なコンピューターの電源、製造に係る機械の電源であろうか。

 なぜ産業用に利用されることが多いのだろうか?それは、住宅用とは違い、厳しい条件の中でも安全に供給使用できることが求められるからである。電気エネルギーを必要とする機械が社会の中心となっている今の時代、それらが止まってしまうことは許されない。同社の製品には、悪条件の中でも期待に答えるだけの素材・性能とこだわりがあるということだ。

 同社は、「人と環境の調和」をテーマに開発から販売まで一貫して行い、高い付加価値を製品に反映させるさまざまな取り組みが行われている。その一部を紹介する。 防水形プレート(耐じん・噴流形)                                 

 第一に、安全環境に対する取り組みである。同社の千葉にある工場は、無災害7,000日を達成し、現在も続いている。きっかけは、事故から社員の安全を確保しようという社長の思いから始まった。毎月「安全Day」という日を設定し、安全について確認するようにした結果、約20年間無災害というカタチとなり、今では全社員に浸透している。社員ひとりひとりの意識の高さが、自社製品の安全面にも生かされているとのこと。

 第二に、人材育成に関する取り組みである。同社は、業務に関する資格を取得した場合に、手当を支給する制度を設けた。支援する制度が整ったためか、営業担当者全員が取引先の多くを占める技術者との理解を図り、ニーズへ即応していくため、自発的に電気工事士資格を取得したとのこと。ほかにも製造部門については、担当以外の機械操作をお互い学ぶことにより、共通意識・コミュニケーションを図りやすくしているとのこと。                                                                   「不況だからといって特に意識してやっているわけではなく、日常の一環として行っている。」 という社長の言葉からも人材育成についての高い意識が分かる。

 「モノを作るのであれば、最高級のものを作りたい」という社長。「ローテクニッチ」を合言葉に常に新しいモノづくりを行う姿勢が社員に伝わり、毎年たくさんの新製品の提案があるという。

 アメリカン電機株式会社は、大田ブランドの掲げる「Only Ota Quality」を実践している企業の1社であることは間違いない。今後、益々の活躍が期待される企業である。