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お知らせ

2006/06/20日本知財学界第4回年次学術研究発表会で大田ブランドが発表されました。

日本知財学会第4回年次学術研究発表会で「ブランドマネジメント」分科会開催

(財)大田区産業振興協会山田伸顯専務理事がパネラーで参加

6月18日(日)早稲田大学大久保キャンパスで、日本知財学界第4回年次学術研究発表会が開催されました。この中の「ブランドマネジメント」分科会では、学会関係者、企業、大学生ら約40名が参加し、(財)大田区産業振興協会の山田伸顯専務理事がパネラーとして登壇しました。コーディネーターは東京理科大学大学院馬場練成教授、その他パネラーにはサントリー知的財産部長の原口昭氏、ブランド総合研究所代表取締役の田中章雄氏などが登壇。商標法改正を契機に、各地で地域ブランド推進の動きが活発化する中、それぞれの立場から、その狙いやマネジメントについてのディスカッションが行われました。

山田専務理事からは、大田ブランド推進事業を紹介しました。「大田区の産業は、先端技術を支える基盤技術であり、生産財の分野。金型や部品などで非常に優れたものを有してしている」と大田区の特性を説明、その技術・技能をアピールするため、製品のブランド化ではなく、企業とネットワークをモノづくりのブランドとしている点を強調しました。また、タイの大田区中小企業向け集合工場整備などの事例を挙げて、「今日海外でもOTAの知名度が向上しつつある。これからは『ONLYOTAQUALITY』をローカルブランドからさらにグローバルブランドへ展開していく」という力強いメッセージを表明しました。 

田中氏は、今日における地域ブランド構築の重要性を強調しました。地方では、今後人口減による過疎化問題の深刻化を背景に「地域」を付加価値にした新しいビジネスモデルの構築が求められているとしています。「徳島県上勝町の『葉っぱビジネス』では、人口の大半を占める高齢者が料理の『つま』となる紅葉等を収集・販売している」など、全国で取り組まれているユニークなブランド事業を紹介し、地域ブランドの本質は地域の魅力の集合体であると述べました。

原口氏は、サントリーにおけるブランド戦略を紹介しました。「コーポレートロゴのSUNTORY(色はウォーターブルー)は『水と生きる』というコーポレートメッセージに由来する」とし、ブランド価値育成のためには、採水地保全(天然水の森)や緑化ビジネスなどの社会貢献の重要性を指摘しました。また、「伊右衛門」の「サントリー」×「福寿園」のように、コラボレーションにより、双方のブランド価値向上が可能となると述べました。

ディスカッションでは、「今日のブランド議論」はパネラーの事業・事例紹介のように、切り口が様々であり、そのマネジメント方法も多種多様である点が指摘されました。また、この分野の議論は端緒についたばかりであり、その向かうべき方向性や戦略等について、今後も継続的に研究会を進めていく必要性も示されました。最後に、「日本ブランドとは」という議論の中で、「個々のブランド価値を高めていくことで、国際社会においての日本ブランドの価値向上につながる。それが、個々の企業、地域ブランド活動の大きなインセンティブとして循環していく」といった共通の目標も示され、日本ブランドという価値の意義を全体で確認し合いました。

(財)大田区産業振興協会山田伸顯専務理事 パネラーの方々
(財)大田区産業振興協会山田伸顯専務理事
パネラーの方々